正確な診断をし治療をするうえで患者さんに心がけてほしい大切なポイントがあります。
自分の病気の原因や治療方法を知ること。友達が、民間療法で治ったので、私も・・・では、改善しません。肩や首が痛いのに、無理に回したりすることは良くありません。正しい診断で正しい方向でトレーニングをすることが大切です。
ケガや病気は心と結びついています。必要以上に心配しすぎることで症状を悪化させることがあります。冷静に受け止め、過去を悔いたり、自分や他人を責めることは良くありません。感謝する心と希望を持ちながら前向きに生きることで自然治癒力が発揮できます。
スポーツ障害の原因はオーバートレーニング、柔軟性と筋力不足、O脚や偏平足などの骨格の問題、技術の未熟、合わない靴などです。特に成長期では、過度な運動は障害の原因です。小学生は運動神経、中学生では心肺機能、高校生では筋力が発達します。この成長に合ったトレーニングが大切です。
痛みは体の警告サインです。痛みの原因を分析し、対策を立てます。下肢の痛みでは靴に原因があります。自分に合った靴を選び、それでも不十分な場合は足底板や装具で矯正します。ランニングや投球フォームを見直し、体幹を意識して運動をすると障害は減ります。
肥満は膝、腰の障害の原因です。減量のポイントは体重を記録して適度な運動と食事の制限です。栄養学と脳科学を利用して、楽しみながら減量することが大切です。
ストレスが理由で喫煙を続けている人が多いようですが、ニコチンの禁断症状でストレスを感じているのです。喫煙は、ニコチン依存症です。喫煙は癌や心筋梗塞を引き起こすだけではなく、老化を進行させ腰痛の原因になり、骨折の治癒も遅らせます。